中国の石油需要は、新型コロナウイルス対策で政府が封鎖措置を取る前の水準をほぼ回復した。中国エネルギー業界の内部事情を知る複数の関係者が明らかにした。
中国は米国に次ぐ世界第２の石油消費国で、中国の需要回復は供給過剰の縮小に寄与している。これを受けて、米国産標準油種（ＷＴＩ）先物は１８日に１バレル＝３０ドルを上回った。
中国の石油需要は２月の封鎖時には約２０％落ち込んだ。だが、工場の再開や通勤に自家用車を使う人が多いことに伴い、ガソリンとディーゼルの消費は完全に回復したと、関係者らが公に語る権限がないとして匿名を条件に述べた。
中国の石油需要をリアルタイムで正確に把握するのは困難だ。ただ、中国の石油消費をモニターしている業界幹部やトレーダーらは直近の消費量を日量約１３００万バレルと見積もった。昨年５月の１３４０万バレルや同１２月の１３７０万バレルを若干下回る水準となる。（ブルームバーグ Ｄａｎ Ｍｕｒｔａｕｇｈ、Ｓａｒａｈ Ｃｈｅｎ）
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May 25, 2020 at 06:59AM
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