シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、従業員間の距離を継続的に測定し、その情報をリアルタイムで視覚的に示すソリューションを発表した。従業員同士が必要な距離を保ちつつ、安心して作業できるよう支援する。
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは2020年6月4日、製造業などの従業員同士が必要な距離を保ち、安心して作業できるよう支援するソリューションを発表した。
新型コロナウイルス感染症が広がる中、製造業界では生産性を維持しながらも、従業員間の距離の確保など、感染対策に気を配る必要がある。
同ソリューションは、同社のSIMATICリアルタイム・ロケーティング・システム(RTLS)を用いて、従業員間の距離を継続的に測定し、その情報をリアルタイムで視覚的に示す。
具体的には、個人用防護具として従業員が装着するバッジに、SIMATIC RTLSのトランスポンダーを組み込む。全業務工程に配置したRTLSレシーバーが従業員の動きを追跡、記録し、従業員同士の間隔が一定の距離未満になると、装着したバッジに警告が表示され、注意を促す。レシーバーが長期間収集したデータを分析し、高リスクの状態が発生しやすい「ホットスポット」を特定するといったデータ活用も可能だ。
さらに、同社の他のソリューションと組み合わせることで、万が一、現場で従業員の感染が確認された場合は、迅速に包括的な接触解析ができる。感染した従業員の移動経路や接触を視覚化して、濃厚接触者へ直ちに通知したり、消毒が必要な箇所のみ清掃したりと効率的な対応が可能になる。
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