吉田町川尻の日用品メーカー「レック静岡第２工場」で７月に発生し、消防隊員と警察官計４人が殉職した火災で、工場の解体工事が近く始まる。発生から５日で３カ月。レック（本社・東京都）などによると、工場内にある焼けた機械類の搬出や壁の取り壊しから着手し、更地にする。年末には完了予定だが、作業次第で長引く可能性もあるという。
県警による現場検証が８月中旬に終了。レックが独自に設けた事故調査委員会による工場内の調査も９月までに終了したことを受け、損傷の激しい工場を解体して周辺の安全を確保する。強風などで剝がれ落ちる可能性のある壁など、危険性の高い箇所を優先して作業を進める方針。
同社は７月中旬に開いた周辺住民への説明会で、取り壊して更地にする方針を示していた。建物と土地は藤枝市にある工務店の子会社の所有。レックは賃貸借契約を解消する方針で、同じ土地に同社の施設を新たに建設することはないという。
火災は７月５日未明に発生した。出火後、１階南側の工場部分で爆発が起きて大量の黒煙が建物内に広がり、内部の状況を調べていた４人が２階に取り残されたとみられる。出火や爆発の原因は明らかになっておらず、県警と静岡市消防局などが調べを進めている。
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October 04, 2020 at 07:25AM
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火災の工場近く解体、年末完了予定 吉田４人死亡、５日で３カ月｜静岡新聞アットエス - ＠S［アットエス］ by 静岡新聞
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