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アイアンの決め手は誕生日? 吉本ひかるの“契約フリー”な14本 - ゴルフダイジェスト・オンライン

◇国内女子◇明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ 最終日(12日)◇土佐CC(高知)◇6228yd(パー72)

吉本ひかるささきしょうことのプレーオフを制し、涙のツアー初優勝を飾った。最終日は単独首位スタートから一時逆転を許し、最大3打のビハインドを背負う苦境を乗り越えた。

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2016年に下部ツアーでアマチュア優勝。プロテスト一発合格を経て17年にも同ツアーを制した。19年のレギュラーツアーでは2週連続で2位に入って初シードを獲得したが、21年のシーズン途中から深刻な1Wの不振に陥った。「曲がって飛ばない」ショットに苦しみ、飛距離は200ydに届かない時期もあったという。

復活へのアプローチを模索する中でクラブ契約フリーとなって再出発。「いろんなクラブを試して、テーラーメイドさんの『ステルス』が合っていた」と話すように、1Wの「ステルス プラス」をはじめ、6本を占めるウッド系は全て同社の“旧モデル”でそろえている。

平均飛距離は「220、230ydくらい」と、かつての好調時を上回ろうかという水準に。4日間のフェアウェイキープ率75%(42/56)も、昨季の同スタッツ2位の青木瀬令奈、6位の西村優菜に次ぐフィールド3番目の数字だった。

アイアンはミズノ製がズラリと並ぶ。「ミズノプロ 225」について、「私の誕生日(2月25日)だから、そこもピンと来ました」と笑わせたが、もちろんそれだけではない。マッスルバックのような見た目でありながら、中空構造になっているため「球が上がってくれるのですごく良い」と信頼を置く。

2日目に100%(18/18)を記録したパーオン率は、大会を通しても86.11%(62/72)と安定していた。ささきとのプレーオフでも、ラフからのセカンドでしっかりとグリーンをキャッチ。結果的にチャンスを逃したものの、1ホール目の3mに絡めた一打は“ウィニングショット”になってもおかしくないほどだった。

1998年度生まれの「黄金世代」に当たる。次々と優勝を遂げ、海外へ飛び出していくケースも目立つ同学年の活躍を見つめながら、「多少焦りが出たりもしたけど、自分は自分と思ってやっていた」。地道な歩みが花を咲かせた。

<クラブセッティング>
ドライバー:テーラーメイド ステルス プラス(10.5度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー569 TR弐(硬さR、45.5インチ)
フェアウェイウッド:テーラーメイド ステルス(3番15度、5番18度、7番21度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー569 エボリューション7(硬さ3番R、5、7番SR)
ユーティリティ:テーラーメイド ステルス(4番22度、5番25度)
シャフト:藤倉コンポジット MCH(60S)
アイアン:ミズノ ミズノプロ 225(6番~PW)
シャフト:藤倉コンポジット MCI(70S)
ウェッジ:ミズノ ミズノプロ S18(50、58度)
シャフト:藤倉コンポジット MCI(70S、50度)
日本シャフト NSプロ V90(R、58度)
パター:オデッセイ オー・ワークス ブラック #1
ボール:ブリヂストン ツアーB X

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