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ムバッペ、メッシのCL終幕…堅守バイエルン、パリSGを連続完封で今大会全勝のまま準々決勝へ!! | ゲキサカ - ゲキサカ

[3.8 欧州CL決勝T1回戦 バイエルン 2-0 パリSG]

 UEFAチャンピオンズリーグは8日、決勝トーナメント1回戦の第2戦を行い、バイエルン(ドイツ)がパリSG(フランス)を2-0で破った。強固な守備を活かした試合運びで2戦合計スコアを3-0とし、グループリーグから全勝のまま準々決勝進出が決定。一方、パリSGは今季も悲願の欧州王者に手が届かなかった。

 第1戦はバイエルンがMFキングスレイ・コマンのゴールにより1-0で勝利し、優位な立場で臨んだ一戦。ホームに戻った第2戦はシステムを3-4-2-1から4-2-3-1に変更し、先発3人を入れ替えた。DFバンジャマン・パバールは第1戦の退場で出場停止となり、DFジョアン・カンセロとMFレロイ・サネはベンチ。DFヨシプ・スタニシッチ、DFアルフォンソ・デイビス、MFトーマス・ミュラーが新たに入った。

 一方のパリSGは第1戦の4-4-2から3-5-2にシステムを変更。途中出場のFWキリアン・ムバッペが先発に復帰した一方、FWネイマールが負傷離脱中のためメンバーを外れた。またMFカルロス・ソレール、MFウォーレン・ザイール・エメリもベンチに回り、MFファビアン・ルイスとMFビティーニャが新たに先発起用された。

 試合はバイエルンがボールを握り、パリSGが強固な守備ブロックで受けるという構図。序盤こそバイエルンが主導権を握り、前に出て行く場面をつくっていたが、徐々にパリSGのプレッシングにハメられて好機に至らない。前半25分にはパリSGにチャンス。左サイドを突破したDFヌーノ・メンデスからのパスを中央で受けたFWリオネル・メッシがゴール前に侵入したが、続けざまのシュートはバイエルンの守備陣に阻まれた。

 一方のバイエルンも前半32分、相手を大きく押し込んだポゼッション攻撃からMFレオン・ゴレツカのミドルパスで左サイドに展開し、A・デイビスからのパスを受けたMFジャマル・ムシアラが鋭い切り返しから左足一閃。しかし、このシュートはGKジャンルイジ・ドンナルンマに横っ飛びで収められた。

 そうして迎えた前半36分、パリSGを大きなアクシデントが襲う。4日に行われたリーグ・アン第26節で肋骨を負傷していたDFマルキーニョスが同じ箇所の痛みでプレーを続けることができず、無念の途中交代。DFノルディ・ムキエレがCBの一角で投入された。ムキエレは試合前のウォーミングアップも入念に行っており、再発リスクに備えていたとみられる。

 そして前半39分、パリSGにこの試合で最大のビッグチャンス。バイエルンのバックパスに対してムバッペ、DFアクラフ・ハキミがGKヤン・ゾマーにまで一斉にプレッシングをかけると、慌てて出されたパスをビティーニャが拾い、右足でGK不在のゴールをすかさず狙った。だが、やや弱いシュートはDFマタイス・デ・リフトがスーパークリア。直前のブンデスリーガでゴールも挙げていたDFが完璧な読みと戻りでチームを救った。

 そのまま試合は後半へ。パリSGはハーフタイム明け、前半途中に投入したばかりのムキエレを下げ、17歳のDFエル・シャダイル・ビチャーブを投入した。ムキエレにもアクシデントがあったとみられる。

 そうして迎えた後半5分、バイエルンが立て続けに絶好機。まずはムシアラが左サイドでハキミを剥がし、鋭いドリブルからFWエリック・マキシム・シュポ・モティングに渡すも、シュポ・モティングはDFダニーロ・ペレイラに阻まれる。また直後の6分には左に開いたムシアラの鋭いクロスにシュポ・モティングが頭で合わせてゴールに流し込むが、MFトーマス・ミュラーがオフサイドポジションでプレーに関与したと判定され、ゴールは認められなかった。

 それでも後半16分、ついにバイエルンがこじ開けた。途中出場のビチャーブに高い位置でプレッシングをかけ、苦しい状況で受けたMFマルコ・ベッラッティからミュラーがボールを奪取。ゴレツカがフリーでエリア内に侵入し、GKと駆け引きすると、最後はプレゼントパスをシュポ・モティングが押し込んだ。

 これで2戦合計2-0でバイエルンがリード。苦しくなったパリSGは後半19分、メッシが右CKをファーサイドに送り込むと、ニアから流れながら反応したDFセルヒオ・ラモスが完璧なヘディングシュートを狙う。しかし、ここでゾマーが左腕一本でのスーパーセーブを見せ、バイエルンは反撃を許さない。

 パリSGは後半31分、F・ルイスに代わってエメリを投入。エメリはこの日が17歳の誕生日。第1戦で決勝トーナメントの最年少出場記録を塗り替えたMFが同年度生まれのビチャーブとともにピッチに立った。

 それでも終了間際、バイエルンは自陣起点のカウンターからカンセロが攻め上がり、スルーパスにMFセルジュ・ニャブリが反応。最後は冷静にGKとの1対1を制し、追加点を奪った。試合はそのままタイムアップ。盤石の試合運びでメガクラブ対決を制したバイエルンが準々決勝進出を決めた。


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