<東京マラソン>◇5日◇東京都庁~東京駅前・行幸通り(42・195キロ)◇曇り、気温8・8度、湿度43%、北西の風1・5メートル
パリに向け、新星が現れた。駒大出身の山下一貴(25=三菱重工)が日本男子歴代3位の2時間5分51秒をマークし、日本人トップの7位に入った。同じく駒大卒の其田健也(29=JR東日本)が日本人2位の8位。東京五輪6位の大迫傑(31=ナイキ)は、日本勢3位の9位で24年パリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得した。
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東京五輪6位入賞の大迫が、出場権を獲得したMGC参加への明言を避けた。2時間6分13秒で日本人選手3位、総合9位でゴール後、「出場するかどうかは、まだ確定してない。1回休んでみてから、どういう目標でやっていくか、しっかりとコーチ含めて判断していきたい」と説明。体調不良でその後の獲得者会見も欠席した。
無観客で開催された東京五輪から、574日ぶりの国内マラソンで実力は証明した。「沿道の方、多かったですね。コロナが明けて、こういった形で、皆さんに応援していただけるのはうれしい」。先頭集団で淡々とペースを刻んだ。残り4キロからの競り合いで後手に回ったが、「今後準備していけば、そこもまた対応できる。今回は落としどころとしてはいい着地だった」と落ち着き払った。
東京五輪で引退したが、昨年2月に現役復帰を表明。同11月のニューヨークシティーに続き、今レースが復帰後2戦目のマラソンだった。パリ五輪を目指すのかも含め、動向が注目される。
○…4年ぶりに定員の約3万8000人が参加した今大会では、新たに5人がMGCの出場権を獲得した。大迫に加え、15位の小山直城(ホンダ)、17位の二岡康平(中電工)、20位の高田康暉(住友電工)、28位の富安央(愛三工業)が条件をクリアし権利を手にした。女子は新規獲得者ゼロで、12日の名古屋ウィメンズマラソンがMGC出場権を得られる最後の指定大会となる。
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