エンゼルス大谷翔平投手(29)の移籍先候補に、レイズが浮上してきた。MLB公式サイトが16日(日本時間17日)、「この球団が大谷のトレード市場のワイルドカードとなりうる」としてア・リーグ東部地区首位を走るレイズを挙げた。

14日にESPNのバスター・オルニー記者が番組で「(レイズが大谷獲得の)ワイルドカードになるかもしれない」と語った。16日の地元紙タンパベイ・タイムズに寄稿したマーク・トプキン記者は「大谷のトレードはありそうもない。将来ある選手を抵当にせず、レイズは数カ月以内に他と契約する選手をレンタルしない」とした。

しかし、16日にMLBネットワークに出演したレイズのニアンダー野球運営社長は、大谷獲得の可能性を否定しなかった。「私たちはフルサポートをオーナーから受ける」として、トレード期限(8月1日)までの大波乱を示唆した。

大谷の年俸は3000万ドル(約42億円)だが、8月1日以降なら1000万ドル(約14億円)で済む。レイズは21年にもツインズから大砲ネルソン・クルーズをトレード期限間際に獲得している。

これまでドジャース、ヤンキースなど、大規模マーケットを持つ球団やパドレス、レンジャーズ、メッツなどがトレード候補に挙げられてきた。ここにきて大穴のレイズが浮上した形となったが、東部地区首位だけに、大谷にとっては悲願のプレーオフ進出が近づく可能性はある。