日本大学アメリカンフットボール部員が大麻を所持した疑いがある問題で、東京都中野区にある同部の学生寮から、乾燥大麻と、覚醒剤の錠剤が見つかっていたことがわかった。警視庁は３日、大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の両容疑で寮を捜索し、所有者や入手経路を調べている。
捜査関係者によると、部員が寮で大麻を使用しているとの情報があり、大学側が７月上旬に部員を立ち会わせて寮を調べたところ、部員１人が使っていたロッカー内から少量の植物片と錠剤２錠が見つかった。
警視庁は同１９日に大学側から連絡を受け、植物片などを押収。鑑定の結果、植物片は乾燥大麻と確認され、錠剤からは覚醒剤の成分が検出された。
３日の捜索では、捜査員約２０人が午後１時頃から約５時間、寮内を調べた。大学関係者から事情聴取も行い、大麻などが見つかった状況を確認した。
日大広報課は２日時点で「寮で違法な薬物が発見されたとの事実は確認できていない」とコメントしていた。３日の取材には「寮内のことについては答えられない。捜査には全面的に協力する」と答えた。
日大アメフト部は１９４０年創部で、大学日本一を決める「甲子園ボウル」で２１回の優勝を誇る。今回の問題を受け、現在、全体練習を中止している。
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