○阪神4―3オリックス●(1日・甲子園)
九回1死満塁。耳が痛くなるほどの大歓声が続く中、打席に立ったのは阪神の4番・大山悠輔。申告敬遠での満塁策をとられ、何を感じていたのか。フルカウントからの7球目、完璧に捉えた打球は左前へ抜けて行く。歓喜のサヨナラ勝ちに、さらに大きな歓声が降り注いだ。
阪神・岡田彰布監督の執念の采配だった。
もう1点もやれない終盤の八回。石井大智が回またぎでマウンドに上がり、先頭のオリックス・紅林弘太郎に中前打を許す。1死一、三塁となったところでオリックスベンチが代打・T―岡田を送り出すと、すかさず阪神は左の島本浩也をマウンドへ。
オリックスの代打の代打、安達了一を三ゴロに打ち取りなお2死一、三塁で岡田監督は動いた。
誰がこの投手の名前がアナウンスされることを予想したか。湯浅京己だ。不調で2軍生活が続き、6月以来のぶっつけ本番の起用だった。
緊迫の場面。湯浅は中川圭太に低めの149キロ直球を投げ込むと、力ない飛球が内野へ。ピョンピョンとびはねながら捕球を見届けるとガッツポーズした。岡田監督は「リリーフ陣の勝負になると思った。今日は島本と湯浅にかけました」。
その岡田監督は七回のピンチで投手を代えるタイミングで、同点に追いつかれるきっかけとなった失策をした三塁手の佐藤輝明を懲罰交代し、糸原健斗に守らせる采配も振っていた。指揮官が勝利への厳しさを見せ、選手たちは奮い立った。【荻野公一】
from スポーツ - 最新 - Google ニュース https://ift.tt/0SvXj9C
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "湯浅起用、懲罰交代…阪神・岡田監督、執念の采配 日本シリーズ - 毎日新聞"
Post a Comment