家電・ITの見本市であるCESで、年々、存在感を高めているのがフードテック領域だ。今回のCES 2020に参加したフードテックの先進スタートアップは、およそ100社に上り、一大勢力となっている。そこから見えてきた次のトレンドとは? シグマクシスの岡田亜希子氏が解説する。
CES 2020でメディアから最も注目を集めたのは、Impossible Foodsが発表した「Impossible Pork(インポッシブル・ポーク)」だろう。日本料理レストランを貸し切って開催されたメディア向けイベントでは、坦々麺やシューマイなどが振る舞われた。ハンバーガーだけではなく、アジアン料理でも代替肉のトレンドが押し寄せてくる日は近いと感じるものだった。
ただし、Impossible Foodsは、CES会場にいたフードテック領域の先進スタートアップのうちの1社にすぎない。筆者らが東京ドーム5個分といわれる会場をくまなく調査したところ、フードテックの展示はおよそ100社に上った。会場外では、プライベート展示イベント「FoodTech Live」が開催され、約35社が出展、600人近くが参加し、大盛況だった。領域としては、調理家電、レストランや小売り向けソリューション、パーソナライズド・ニュートリション(個別最適化された栄養ソリューション)といった分野のスタートアップが多く見られた。
一方、大手家電メーカーの調理家電では、すでに「キッチンOS」プレーヤーの“頭脳”が組み込まれていた。キッチンOSとは、ソフトウエア化したレシピを指す。複数の家電をコントロールする他、食材購入やパーソナライゼーションといったアプリケーションにつながるため、コンピューターでいうところのOS的な位置づけとなるので、こう呼ばれている。
LG電子が発表したのは、Innit(イニット)やSideChef(サイドシェフ)、Drop(ドロップ)、Tovala(トバラ)といったスタートアップ4社のキッチンOSが組み込まれたオーブンレンジ。ユーザーがこれら4社のアプリが提案するレシピをスマホから選択すると、手順に沿ってオーブンレンジが稼働する。どんなユーザーが何を調理したかというデータがたまっていく。また、ボッシュはChefling(シェフリング)のキッチンOSを搭載した冷蔵庫を展示していた。Cheflingは食材管理に強く、冷蔵庫内にある食材からレシピを提案し、ユーザーの好みや調理実績から学んでレシピの提案精度を上げていくことができる。最新家電の顧客接点を作る機能は、キッチンOSプレーヤーが担っているということだ。
この実装の速さは、残念ながらなかなか日系の家電メーカーには見られない。CES期間中、Panasonic North AmericaがDropとのコラボを発表したくらいだ。こちらは、2021年には一般展示されることを期待したい。
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