マツダは22日、国内工場の停止期間を一部延期すると発表した。連休後の5月中旬から国内2拠点で昼勤務だけにしたり、終日稼働を止めたりと生産調整する。3月末から4月末の国内外の生産停止も合わせ、13万台の生産に影響が出る見通し。4月27日から5月1日の間、広島本社を含む国内拠点の休業も決めた。約2万2000人が対象で、新型コロナウイルスの感染拡大を抑える。
マツダは4月26日までに国内工場で13～14日間終日操業をとりやめ、稼働日も昼勤務のみとしていた。加えて27日～5月1日は全工場を休業とする。もともと予定されていた5月2～10日の長期連休に加え、広島市と山口県防府市にある国内工場2拠点4工場のうち2工場は10～12日間終日稼働を止め、2工場は稼働は止めないものの昼勤務だけにして5月末まで生産調整を続ける。
これまでの国内、タイ、メキシコ工場での生産停止と合わせると13万台の生産に影響が出る。タイやメキシコでの5月以降の生産体制は検討中だが、需要が低迷するなかで、さらに生産台数が落ち込む可能性は高い。
生産現場だけでなく4月27～5月1日は広島本社を含む国内拠点を休業とする。一部作業が必要な社員は在宅勤務をするか時差出勤で対応する。生産調整や休業中の期間も給与の9割を払う。
日産自動車も同期間で横浜市の本社などを臨時休業にして、約1万5千人が対象となる。生産現場でも5月以降、国内の3工場で生産調整も引き続け、栃木工場（栃木県上三川町）などで5月11日から29日にかけて断続的に生産を止める予定で、各社で工場の停止期間は延びてきている。
マツダは自動車以外の取り組みとして、医療品の生産も始める。広島本社で4月中に簡易版の医療用フェースシールドの生産を始めるほか、看護用ガウンの生産や軽症者を移送するための車両についても検討している。また自社グループ向けのマスクの生産を秋以降に関連会社で始める予定で、月80万～100万枚を生産し、外部からの購入を減らす。
（岡田江美）
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April 22, 2020 at 04:07PM
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マツダ、国内工場停止を一部延期 本社なども一時休業 - 日本経済新聞
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