球界屈指の“名伯楽”も太鼓判だ。阪神のドラフト1位・森木大智投手(19)=高知=が28日の中日戦(バンテリン)でプロ初登板初先発。6回3失点で敗戦投手にはなったが、最速154キロを計測し、五回まで1安打無失点の好投を見せた。楽天・田中将、日本ハム・ダルビッシュ(現パドレス)らを指導したことで知られるデイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(67)はバランスの取れた投球フォームを絶賛。「阪神のエースになれる」と将来性に二重丸を付けた。
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春季キャンプで森木が投球練習する映像を見た時から「いい投手が入ってきた。今季中にも1軍登板はあるだろう」とは思っていたが、プロデビュー戦はその期待を裏切らない素晴らしい投球を見せてくれた。さすがドラフト1位で入ってきただけの投手だ。
ストライク先行でどんどん攻めていく投球ができていたし、マウンドさばきからも高卒1年目、しかもプロ初登板初先発とは思えない落ち着きが伝わってきた。投球もコースを狙うのではなく、打たれることを恐れずにストライクゾーンに強い球を投げ込んでいく“勇気”を感じた。
投球フォームもとてもバランスが取れている。特に素晴らしいと感じるのは下半身の位置が低いことだ。重心が低いため、ボールを長く持っていられるし、狙ったところに投げきれる制球の良さにもつながっている。シュート回転する球も少ない。低めへストライクが多かったのもそれが理由だ。制球を乱して四球から崩れるというイメージもない。
最近の若い投手を見ていると、上体の力を使って速いボールを投げ込んでいく投手が増えてきたように感じる。外国人投手にもよく見られる投げ方だが、上体に頼った投げ方はどうしても肩肘などに負担がかかり、故障につながる可能性もある。そういう意味でも森木のしっかりと下半身を使った低重心のフォームは理想的だし、直すべきところも見当たらない。
これから1軍で活躍するために求められるのはウイニングショットとなる球をマスターすることだ。スライダーでもいいし、フォークでもいいんだけど、とにかくプロの世界ではピンチになった時に三振を取れる球は絶対に必要。狙って空振りが取れる球があればピンチでも動じることはない。故障さえなければ近い将来、間違いなく阪神のエースになれる逸材だ。これからどんな成長を遂げていくのか。本当に楽しみな投手が現れた。
◆森木のデビュー戦 28日・中日戦でプロ初登板初先発。6回3失点でプロ初黒星を喫したものの、150キロ超の直球を中心にフォーク、スライダーを織り交ぜ五回まで1安打投球。高卒新人ながらマウンド上の落ち着いた様子などから大器の片鱗を感じさせる内容だった。
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