サカ(左)とマルティネッリ(右)は共にゴール [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第7節延期分が3月1日に行われ、アーセナルとエヴァートンが対戦した。
アーセナルは現在プレミアリーグ2連勝中。今節を終えた段階で2位につけているマンチェスター・Cとの消化試合数が並ぶため、是が非でも勝利を手にし、勝ち点差を「5」まで広げたい。一方のエヴァートンは1月30日にショーン・ダイチ監督を迎えて以降、プレミアリーグで2勝2敗。同監督体制の初陣となったアーセナル戦では白星を飾っていたことから、1カ月ぶりの対戦でアーセナル戦の“連勝”を狙う。
アーセナルは直近の公式戦となった第25節レスター戦と同じスターティングメンバー11名が並んだ。冨安健洋はベンチからのスタートとなり、ピッチに立てばアーセナルでの公式戦通算50試合出場を達成する。対するエヴァートンは第25節アストン・ヴィラ戦から1名を入れ替え。マイケル・キーンが今季のプレミアリーグで初のスタメンに抜擢され、最終ラインに入った。
試合は立ち上がりからアーセナルがボールを握ったものの、前回対戦と同様になかなか良い形でペナルティエリア内に侵入できない。一方のエヴァートンは手数の少ない攻撃でチャンスを作る。28分にはカウンターの流れから左サイドを突破。アブドゥライエ・ドゥクレの折り返しからニール・モペイが狙ったものの、ここはガブリエウ・マガリャンイスの体を張ったブロックに阻まれた。
アーセナルはなかなかチャンスを構築できなかったが、40分には右サイドから崩しにかかる。開いた位置でボールを持ったベン・ホワイトが横に繋ぐと、ボールを受けたオレクサンドル・ジンチェンコが左足でスルーパス。抜け出したブカヨ・サカがターンから右足でニアサイドを撃ち抜いた。これでサカは今季のプレミアリーグ10点目に。“エース”の一撃でアーセナルが先手を取った。
前半アディショナルタイムには再びアーセナル。右サイド高い位置で相手の判断が遅れた隙を見逃さず、サカがボールを突くと、抜け出したガブリエウ・マルティネッリがGKとの1対1を冷静に仕留める。当初はオフサイドと判定されたものの、VARを経て判定が変更。マルティネッリにとっては3試合連続ゴールとなり、アーセナルが貴重な追加点を奪ってハーフタイムに突入した。
後半に入ると1点を返したいエヴァートンが前に出る時間帯を作る。62分にはドワイト・マクニールが決定機を迎えたものの得点には繋げられなかった。対するアーセナルは71分、中央へとポジションを移したマルティネッリのポストプレーからチャンスを演出。グラニト・ジャカが左サイドへと展開し、抜け出したレアンドロ・トロサールがマイナスへ折り返すと、最後はマルティン・ウーデゴーアが右足で押し込んだ。アーセナルが勝利を決定付ける3点目を挙げている。
攻撃の手を緩めないアーセナルは80分、途中出場のエディ・エンケティアが弾いた位置でボールを引き出し、横のジンチェンコに預けてペナルティエリア左に侵入。ジンチェンコからのスルーパスを受けて中央へ折り返すと、ニアサイドへ飛び込んだマルティネッリが合わせた。マルティネッリは今季の公式戦で自身初の複数得点を達成。さらに今季のプレミアリーグでの得点数を「11」まで伸ばした。
試合はこのままタイムアップを迎えた。1カ月越しの“リベンジ”を達成したアーセナルはプレミアリーグ3連勝を飾り、2位につけているマンチェスター・Cとの勝ち点差を「5」まで広げることに成功。今後の優勝争いに向けて貴重な勝ち点「3」を積み上げている。なお、冨安に出場機会はなかった。一方、エヴァートンはプレミアリーグ2連敗に。残留争いのことを考慮すると、依然として厳しい状況が続く。
この後、アーセナルは4日開催のプレミアリーグ第26節でボーンマスをホームに迎える。一方、エヴァートンは5日に行われる第26節でノッティンガム・フォレストの本拠地に乗り込む予定だ。
【得点者】
1-0 40分 ブカヨ・サカ(アーセナル)
2-0 45+1分 ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)
3-0 71分 マルティン・ウーデゴーア(アーセナル)
4-0 80分 ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)
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