ラウタロ・マルティネスのゴールがセカンドレグの均衡を破る [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝のセカンドレグが16日に行われ、インテル(イタリア)とミラン(イタリア)が対戦した。
CLの舞台で18シーズンぶりに実現した“ミラノ・ダービー”。これまでにCLでは過去2度の対戦経験があるが、どちらもミランが勝利していた。1週間前に行われたファーストレグでは、試合立ち上がりにエディン・ジェコ、ヘンリク・ムヒタリアンが挙げたゴールを守り切り、アウェイ扱いのインテルが2-0で先勝。2点をリードしてホーム『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』でのセカンドレグを迎えた。
インテルは13日に行われたセリエA第35節サッスオーロ戦では、ミランとのファーストレグからスターティングメンバー8名を入れ替えて大幅なターンオーバーを敢行。試合も4-2で制し、公式戦7連勝と万全の状態で大一番を迎えた。一方のミランは同じく13日開催のセリエA第35節で、スペツィアに0-2で敗北。試合後にはステファノ・ピオリ監督を含めたチーム全員が駆け付けたティフォージ(熱狂的なファン・サポーターの方々)と話し合いを実施するなど、チーム状況は決して良いとは言えないが、かつての“CLで強い”ミランを取り戻すことはできるだろうか。
インテルはファーストレグと同じ11名をスターティングメンバーにチョイス。ゴールを決めたムヒタリアンやジェコ、さらにはラウタロ・マルティネスやフェデリコ・ディマルコらが先発に名を連ねた。一方のミランはファーストレグから3名を入れ替え。手術が発表されたイスマエル・ベナセルは出場できないが、マリック・チャウ、ジュニオール・メシアスがスタメン入った。さらに、負傷の影響でファーストレグを欠場していた“エース”のラファエル・レオンが先発に戻ってきている。
試合は決勝戦進出のために2点が必要なミランが前に出る。11分、左コーナーキックの跳ね返りからセカンドボールを拾うと、左サイドでムヒタリアンとの奪い合いを制したサンドロ・トナーリが一気に加速。粘りを見せてペナルティエリア左の深い位置に侵入し、マイナス方向へ折り返すと、最後はフリーで待っていたブラヒム・ディアスが右足でシュート。ダイレクトで狙った一撃はGKアンドレ・オナナに阻まれた。
対するインテルは直後の12分、左サイドに流れてディマルコからのスルーパスを引き出したジェコが、カットインから逆サイドのスペースへ繋ぐ。ペナルティエリア右で待っていたデンゼル・ダンフリースがダイレクトで折り返すと、ニコロ・バレッラが右足を振り抜いたが、ここはGKマイク・メニャンが好セーブを見せてゴールとはならない。
その後はこう着状態が続いたが、37分にはミランの“この男”が違いを見せつける。自陣でジェコの浮き球パスを狙っていたトナーリがダイレクトで前線にフィードを送ると、うまく収めたレオンが前を向く。ペナルティエリア左から縦に突破し、左足でファーサイドを狙ったが、ここはわずかにゴールの右へ。直後にはセットプレーからピンチを迎えたが、またもGKメニャンがファインセーブ。両GKの好セーブが光り、前半はこのままスコアレスで終了した。
後半に入ると、ミランがボールを握りながらも、しっかりと守備を構築したインテルを相手に攻めあぐねる時間が続く。69分には右サイド高い位置を取ったカラブリアからのクロスボールをレオンが頭で繋ぐも、ここはJ・メシアスには通らなかった。
2点のリードがあるインテルはなかなかリスクをかけて攻撃に出なかったが、74分には途中出場の2名が絡んでビッグチャンスを作り出す。敵陣でルーズボールを拾った流れからロビン・ゴセンスが左サイドで粘りを見せ、L・マルティネスとのパス交換から中央へ繋ぐ。待っていたロメル・ルカクとのパス交換でL・マルティネスがフリーで前を向くと、ペナルティエリア左から左足を振り抜いた。低い弾道のシュートはGKメニャンに当たってゴールネットを揺らす。虎視眈々とチャンスを狙っていたインテルが、決勝戦進出を手繰り寄せる貴重な先制点を決めた。
その後はミランに決定的なシーンを作らせず、試合はこのままタイムアップ。2戦合計スコアを3-0としたインテルが決勝戦行きの切符を掴み取った。インテルが決勝戦に進むのは2009-10シーズン以来13シーズンぶりのこと。当時ジョゼ・モウリーニョ(現:ローマ)に率いられたチームは、ハビエル・サネッティ、ヴェスレイ・スナイデル、ディエゴ・ミリートらを擁してクラブ史上3度目のCL制覇を実現。今季のCLではクラブにとって4度目の栄冠を狙うこととなる。一方、ミランは最後に優勝を果たした2006-07シーズン以来となる決勝戦進出とはならず。残るシーズンはセリエAで来季のCL出場権を確保することに集中する。
なお、決勝戦は日本時間で6月10日の28:00(11日の4:00)に開催。レアル・マドリード(スペイン)とマンチェスター・C(イングランド)の勝者と対戦する。
【得点者】
1-0 74分 ラウタロ・マルティネス(インテル)
【スターティングメンバー】
インテル(3-5-2)
GK:オナナ
DF:ダルミアン、アチェルビ、バストーニ
MF:ダンフリース、バレッラ(84分 ガリアルディーニ)、チャルハノール、ムヒタリアン(44分 ブロゾヴィッチ)、ディマルコ(66分 ゴセンス)
FW:L・マルティネス(84分 J・コレア)、ジェコ(66分 ルカク)
ミラン(4-2-3-1)
GK:メニャン
DF:カラブリア、チャウ(64分 カルル)、トモリ、T・エルナンデス
MF:トナーリ、クルニッチ;J・メシアス(76分 サレマーカーズ)、B・ディアス(76分 オリジ)、R・レオン
FW:ジルー
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