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松山英樹は全米プロへ収穫の多い一週間「来週は上位で戦えるように」 - ゴルフダイジェスト・オンライン

◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン選手権 最終日(14日)◇TPCクレイグランチ(テキサス州)◇7414yd(パー71)

朝の練習場で、松山英樹はダウンスイングの動きのシャドースイングを繰り返していた。病み上がりながら4日間を通して上を狙える位置で戦えたことへの安堵感がある反面、前日にスコアを伸ばしきれなかった口惜しさも残っていた。「もっといい動きはできないか」。スイングのきっかけを探る作業はスタート直前まで続いた。

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練習で何かしらのきっかけをつかめたのか、試合が始まると松山のショットは冴えわたる。アウトの前半は、1番以外すべてパーオンに成功。5番のパー5で最初のバーディを獲ると、7番(パー3)、9番(パー5)と立て続けにバーディ。特にアイアンの調子が良く、7番では196ydのティショットを5mにつけた。それでも納得はせず、「アイアンに関してはそんなに悪い状態じゃないと思いますが、これがもう少しシビアなセッティングになったときにできるかと言われればまだ微妙」と次週に迫るメジャーを意識する。

「いいスイングができた時はいい球が行くけど、そのいいスイングと悪いスイングの幅が大きい。前半は耐えていたけど、後半疲れが少し出てくるとその幅が一気に大きくなる」

その後半は、なかなかチャンスを作ることができなかった。11番と距離の短い14番で2つスコアを伸ばしたものの、最後の18番(パー5)でもバーティを獲ることができず、松山が「最低限」と言う5アンダー「66」でフィニッシュ。「ドライバーとアイアンとのつながりが上手くいっていない。今日の18番みたいに(ドライバーで)突拍子もなく左に行ったり、16番みたいに右に行ったりを繰り返すので、もう少しやることを絞っていかないと戦えない」と課題を口にした。

スイング修正のポイントを聞くと、「インパクトのポジションもそうだし、アドレスからすべてを変えているので、それが上手くいけば」とやるべきことは山積みの様子。今週は久しぶりにボールを打ち過ぎたせいか足への負担も増え、試合中は左ヒザをかばうようなシーンもあった。それでも1カ月ぶりの試合を通算15アンダーの23位で4日間をやり切ったことを評価し、「この状態でこの順位にいられることは大きい。来週もう少し状態が上がって上位で戦えるようにしたい」と期待もにじませた。

次週のメジャー「全米プロゴルフ選手権」は、ニューヨーク州ロチェスターのオークヒルCCで開催。2013年に初めて出場した全米プロを当地でプレーし、19位に入ってシード権を当確させた印象のよい舞台だ。「(当時とコースが)変わっているかもしれないし、そこは分からないですが、いい準備をしたいなと思います」と話し、取材対応を終えるとすぐに次戦の地へと向かった。(テキサス州ダラス/服部謙二郎)

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