中央競馬の発展に特に貢献があった馬をたたえるもので、20年のキタサンブラック以来3年ぶり35頭目。記者投票の有効投票数207票のうち、200票を獲得し、96・6%の支持を集めた。昨年は、得票率71・3%で選定基準に8票足りずに選出を逃したが、今年は堂々の殿堂入りとなった。
同馬は現役時代、デビュー戦こそ2着に敗れたが、17年10月の未勝利勝ちから連勝記録を伸ばし、その間、牝馬3冠やジャパンCを制し、18年の年度代表馬に選出された。さらに、古馬になっても19年3月のドバイ・ターフを制し、前年から続いていた連勝を7に伸ばした。
帰国初戦の安田記念(3着)で連勝が止まったとはいえ、その後も勝ち鞍を重ね、20年天皇賞・秋、引退レースとなったジャパンCで有終の美を飾り、史上最多となる芝G1・9勝を挙げ女王のまま、ターフを去り、2度目の年度代表馬に輝いた。
引退後は、北海道安平町・ノーザンファームで繁殖牝馬となり、初年度はエピファネイアと交配。22年1月13日に初子となる牡馬、第2子として今年は父モーリスの牡馬を出産。さらに、3月にはキタサンブラックの仔を受胎したことが発表されるなど、夢は子どもたちに受け継がれている。
通算成績は15戦11勝。父ロードカナロア、母フサイチパンドラ(父サンデーサイレンス)。総獲得賞金は19億1526万3900円。生産は北海道安平町・ノーザンファーム。馬主は(有)シルクレーシング。
スポーツ報知
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