西武は26日、松井稼頭央監督(48)が休養し、渡辺久信GM(58)が27日付で監督代行に就くと発表した。GMは兼任し、28日の中日戦(バンテリンD)から指揮を執る。シーズン途中の監督交代は球団3例目で、45試合目は球団最速となる。松井監督が就任した昨季は5位に沈み、今季もここまで15勝30敗の最下位と低迷。2008年に日本一に導いた渡辺GMが11年ぶりに再登板して再建を図ることになった。
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渡辺監督の功績の一つは、中村剛を希代のホームラン打者へと導いたことだ。就任1年目の08年、高卒7年目、レギュラー定着前のおかわり君に「たまにホームランを打ってくれればいいから」と声をかけ、三振には目をつむった。生き抜く道を決めた中村剛は、同年から2年連続キング。「渡辺監督じゃなかったら今の僕はない」と、通算477本塁打を積み上げた今でも信頼関係で結ばれている。
思い切った起用も持ち味。11年、前半戦最下位に沈むと、後半戦から新人の牧田を抑えに抜てきして3位に入った。翌12年には当時エースの涌井を5月から守護神に配置転換。30セーブを挙げ、序盤最下位だったチームを2位まで押し上げた。
緊急事態は今も同じ。再登板は編成の最高責任者であるGMとしての覚悟の表れだろう。監督時代は片岡、浅村、秋山ら若手が毎年のように一流選手へと駆け上がった。若獅子の成長を促し、適材適所の用兵による逆襲を描いているはずだ。(12年西武担当・岸 慎也)
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