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JFE、メキシコで車鋼板工場稼働 関税リスクも - 日本経済新聞

JFEスチールは5日、メキシコで米鉄鋼大手ニューコアと建設中だった自動車用鋼板工場が稼働を始めたと発表した。年産能力は40万トン。日系自動車メーカーの現地工場に供給し、段階的に生産を増やす。メキシコの自動車生産は長期的に成長が見込まれるが、足元では伸び悩む。輸出先の米国で関税が高まるリスクもあり、輸出が想定を下回る可能性がある。

現地の日系自動車メーカー向けに高品質な鋼板を供給する(工場の外観)

現地の日系自動車メーカー向けに高品質な鋼板を供給する(工場の外観)

稼働を始めたのは中部グアナフアト州の自動車用鋼板の加工工場。JFEスチールとニューコアの折半出資で、2017年に着工した。総投資額は約300億円。日本のJFEスチールの製鉄所から半製品を調達し、薄くて強度の高いハイテン(高張力鋼板)などに加工。今後はニューコア製の半製品も使い、両社で生産量を増やしていく方針だ。

メキシコでは日本製鉄も北部のヌエボ・レオン州で、アルゼンチンの鉄鋼大手テルニウムと共同出資する自動車用鋼板工場を操業。生産能力を増強する計画を持つ。

メキシコはこれまで北米自由貿易協定(NAFTA)で関税がゼロになることや割安な労働力を背景に、北米向けの自動車生産基地として成長してきた。自動車生産台数は過去10年間で倍増した。

しかし、足元では成長が停滞している。19年のメキシコの自動車生産台数(トラックなどを除く)は375万台と、2年連続で減少した。大半を占める米国向け輸出が頭打ちで、新車販売の減少も続いているためだ。

米国の政策変更も先行きを不透明にしている。自国優先主義のトランプ政権が、NAFTAに代わる新協定、USMCA(米・メキシコ・カナダ協定)を発効。関税ゼロの条件となる部品などの原産地規則を米国に有利な形で強化した。

半製品の大半を日本から調達する鉄鋼メーカーにはリスクとなる。自動車や部品メーカーも長期的に調達網の変更をにらむなか、JFEが思惑通りにメキシコ生産を増やせるかは予断を許さない状況にある。

(川上梓)

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March 05, 2020 at 12:04PM
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