愛知県にある「スチールテック」という鋼材加工会社をご存知でしょうか。
この会社は、2008年ごろまでは従業員10人前後、売上高も4億円ほどのいわゆる「町工場」でしたが、リーマンショックを受けて積極的な改革を実施しました。
結果、売上はダウントレンドが続いている鉄鋼業界の流れとは逆行し、前年比120%の推移で右肩上がりに増加。また、2013年からは毎年平均2名の新卒大学生と外国人人材の採用を行ない、従業員は50人ほどに、中国に現地法人を設立する規模にまで成長しました。
町工場としても中小企業としても、なかなか実現が難しいことをなぜスチールテックはできたのでしょうか。そこには「町工場」のイメージを覆す「環境整備」を行なったことがありました。
工場の「3K」イメージを取り払う! スチールテックのここが「すごい」!
工場といえば「汚い」「きつい」「危険」、いわゆる3Kのイメージを思い浮かべる人が多いと思います。事実、改革前のスチールテックもまさにそのイメージに合致するような工場でした。
社長の出口弘親さんは、リーマンショックをきっかけに、この「ザ・町工場」を大きく変えていきます。会社経営の中心に「環境整備」を据え、以下のことを定めました。
①仕事をやりやすくする環境を整えて備える
②すべての業務の基本とする
③会社の文化にする
④職場をショールーム化する
この「環境整備」の一環として、まずは工場を刷新しました。新しくなった工場はこちら。
外観に工場らしさはなく、工場内部はクリンリネスが徹底され工具・用具なども整理整頓されています。
一見すると「ショールーム」のような、工場に見えない様子に「こんな綺麗な工場なら働きたい」という入社希望の新卒生が現れたり、ただ見学をしにきた人が「この現場で作られた製品なら品質も間違いない」と、新規の仕事に繋がることもあるそうです。
環境整備を起点に『すごい工場』化
「環境整備」がされた現場を起点に、上記以外の相乗効果が表れます。
整頓された現場では、製品の搬入搬出の効率が上昇、現場の災害防止にも繋がるなど「工場」として生産性向上に結びついています。
また、この整頓された現場を維持するために、従業員間では積極的なコミュニケーションが行なわれます。その結果、「今の仕事は本当に必要か」常に業務内容を見直す思考が養われていきます。
また、コミュニケーションが活発化することで、他部署の従業員間でも互いの業務内容を把握することが容易になります。「職人」のようなスペシャリストが多い工場内業務も、誰がやってもできるように「整備」され、人事制度もそれに併せて年齢・性別・国籍に関わらず色々な業務に触れられるように設計されていきます。
『すごい工場』(あさ出版)では、こうした現場を起点にすべての業務がよいサイクルを生み出すスチールテックの「すごさ」や、「環境整備」のhow toの詳細が紹介されています。
こんな工場があるのか!と驚くような取り組みについて知りたい人は手に取ってみてはいかがでしょうか。
- すごい工場
- 著者:出口弘親
- 発売日:2019年03月
- 発行所:あさ出版
- 価格:1,650円(税込)
- ISBNコード:9784866671260
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May 08, 2020 at 04:02PM
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