FIFAワールドカップ(W杯)で名勝負を演じてきた両国が2大会ぶりに激突する。過去のW杯での対戦は5試合あり、オランダが2勝、アルゼンチンが1勝、引き分けが2試合(PK戦突入は引き分け扱い)。14年ブラジル大会の準々決勝ではお互いに譲らず、0-0のままPK戦に突入し、アルゼンチンが制した。

今大会最年少44歳のスカロニ監督が指揮するアルゼンチンは最近40試合で28勝11分け1敗、オランダも今大会最年長71歳のファンハール監督が就任してから14勝5分けと19戦無敗を続ける。負けないチーム同士の対戦は序盤から緊迫感のある試合になりそうだ。

FWメッシを中心としたアルゼンチンの攻撃陣と、DFファンダイクが統率するオランダの守備陣。ともに4試合連続フル出場の主将が火花を散らす。

5大会連続出場で悲願の頂点を狙うアルゼンチンの35歳メッシはここまで3得点と好調。W杯通算9得点とし、FWバティストゥータのアルゼンチン歴代最多10得点にあと1点と迫る。チームは1次リーグ初戦から4試合全て先制点を挙げており、今回も先手を奪いたいところだ。

初優勝を目指すオランダは4試合で8得点2失点と攻守に安定。ファンダイクを中心とした組織的な守備から速攻を仕かけ、シュート35本で8得点と効率的な攻めを見せる(アルゼンチンは58本で7得点)。背番号10のFWデパイや1次リーグで3試合連続ゴールのFWハクポらの決定力を生かす。