ブンデスリーガは27日、最終節を行い、バイエルンが11シーズン連続33回目の優勝を果たした。勝ち点2差で首位を追う中でケルンを2-1で下すと、他会場の首位ドルトムントがマインツに2-2でドロー。最終節で勝ち点を並んで得失点差で上回り、2012-13シーズンから君臨してきた絶対王者の座を今季も守った。
同時キックオフの2会場に注目が集まったブンデスリーガ最終節の優勝争い。ドルトムントは勝てば優勝決定、引き分け以下なら得失点差で上回るバイエルンに逆転優勝の目が出てくるという状況の中、先に試合を動かしたのは2位のバイエルンだった。
バイエルンはケルン戦の前半8分、中盤でFWレロイ・サネがドリブルで持ち上がって左サイドに展開し、これがMFキングスレイ・コマンの足元に入ると、コマンは縦に進むかと見せかけてカットインし、右足一閃。強烈なミドルシュートをゴール右隅に叩き込んだ。
その後はバイエルンがリスクを避けながら試合を運び、1-0で時間を進める。その間、首位のドルトムントはホームで苦しんでいた。
ドルトムントは前半15分にまさかの失点。DFエジミウソン・フェルナンデスの左CKをニアサイドに送り込まれると、守備陣が反応できず、フリーで飛び込んだDFアンドレアス・ハンチェ・オルセンにヘディングシュートを叩き込まれた。
また前半18分にはペナルティエリア内で横パスを受けたMFラファエル・ゲレイロがMFドミニク・コールに蹴られ、VAR介入の結果、PKを獲得したが、FWセバスチャン・アレのキックはGKフィン・ダーメンがブロック。引き続きビハインドが続いた。
すると前半24分、再びドルトムントが失点を許した。マインツはMFイ・ジェソンが左サイドからクロスボールを送ると、これにFWカリム・オニシウォが反応。ヘディングで今季10ゴール目となる追加点を叩き込んだ。ドルトムントにとっては重い2失点。その後は一方的に攻め込んだが、ゴールを奪えないままハーフタイムを迎えた。
このまま終わればバイエルンの逆転優勝。後半はバイエルンがケルンにチャンスを作られる場面もあったが、シーズン途中に加入したGKヤン・ゾマーのスーパーセーブで耐え抜く。またドルトムントは押し込む場面こそ続くものの、マインツに危険なカウンターを受けるなど、良い流れとは言えないまま時間を費やしていった。
ドルトムントは後半15分ごろから早くもパワープレーに打って出る中、同24分にようやく1点を返す。深く押し込んだ攻撃からゲレイロが豪快なシュートを突き刺し、1-2とした。
するとその後もドルトムントが攻め込む中、バイエルンのほうでも試合が動いた。後半34分、相手のクロスボールをブロックしようとしたMFセルジュ・ニャブリがハンドを犯すと、VARレビューの結果、これがペナルティエリア内だったことが判明。マインツにPKが与えられ、FWデヤン・リュビチッチのキックが決まって1-1となった。
バイエルンが引き分けに終わると、ドルトムントは結果にかかわらず優勝が決定。ところが後半44分、バイエルンはMFジャマル・ムシアラがペナルティエリア内からミドルシュートを突き刺し、再び勝ち越しに成功した。ドルトムントは終盤に同点に追いついたが、逆転はならずドロー。バイエルンが最終節で逆転し、11連覇を果たした。
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