6月、引退した大相撲の元幕内 石浦が会見し、「もう少し現役でやりたい気持ちもあったが、いい経験をさせてもらった」と力士人生を振り返りました。
宮城野部屋の石浦は鳥取市出身の33歳。
平成25年の初場所で初土俵を踏みました。
力士としては小柄ながらスピードを生かして懐に入り込み、寄り切る相撲や投げを持ち味に新入幕を果たした平成28年の九州場所では10勝5敗の成績で敢闘賞を受賞しました。
自己最高位の前頭5枚目で臨んだ去年の春場所は首のけがで途中休場し、続く夏場所から5月の夏場所まで7場所連続で休場しました。
そして6月1日、引退を発表し、年寄名跡の間垣を襲名しました。
石浦は7日、東京 両国の国技館で会見し、「ほっとしているが、もう少し現役でやりたい気持ちもあった。あっという間の10年で、その中でいい経験をさせてもらった」と率直な思いを話しました。
ここまでの家族の支えについて聞かれると、妻と3人の子どもを念頭に置き、「健康な体で子どもたちの成長を見守っていきたいし、4人の顔を見られているのが一番の幸せだ」と涙をぬぐいながら答えました。
石浦は今後、宮城野部屋の部屋付きの親方として後進の指導にあたり、来年6月に断髪式を行う予定だということです。
石浦は「宮城野部屋の縁の下の力持ちとして、それぞれの力士の個性を伸ばせるような指導をしたい」と親方としての抱負を語っていました。
会見に同席した師匠で元横綱 白鵬の宮城野親方は「もう少し相撲をとらせてあげたい気持ちもあったが、家族との第2の人生の方が長い。石浦がいなければ自分も14年横綱をはることはできなかったと思う」と弟弟子をねぎらいました。
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